■大型のキリギリス  ツシマフトギス  Paratlanticus tsushimensis  【キリギリス科】
日本では対馬だけに見られる大型のキリギリス…。 全島に広く生息し個体数も少なくありません。 どちらかといえば普通種。 

環境省のレッドデータブック のリストによると,1991年版で「希少種」,2000年版・2007年版で「準絶滅危惧種」として扱われていましたが,ようやく
第4次リストより削除(ランク外)されました。 今までが現状と全く合っていなかったので妥当な判断だといえます。

一方問題なのは長崎県のRDBです。 
そもそも全島に広く分布し,個体数も少なくない本種が長崎県のRDBでNT(準絶滅危惧種)扱いになっていたのがおかしかったのですが,最新の県RDB2011年版でも改善されませんでした。 
何でも国がNT扱いなので県もそれに準じているというのが選定された方のお考えだったようです。 国と県の指定が違っても何ら問題ないと思いますし,対馬で一番身近に見ている者の意見は取り入れて頂けなかったので残念です。 
国がランク外扱いになったで,さすがに次回の県版では指定解除になるはずですが,次の改訂はは2021年あたりでしょうね。
▲シダ植物の葉上で休む♂成虫 翅は退化しています  2007.06.03 
 
2007.07.07    2009.07.01 
 
 
   
大きな産卵管からも分かるように♀です。 ♂同様に翅が退化しています。 ♂♀ともに強靱な後ろ脚を持っていますのでかなりジャンプすることができます。

生息域は広く,平地から竜良山山頂のような高地にまで見られます。 雑食性で植物はもちろんのこと,ミミズや昆虫の死骸などを食べます。
 
▲♀成虫 ♀は♂に比べて体色が明るくなる傾向があります  2009.07.01 
 
2011.07.09    2011.07.09 
 

 
   
▲ここでは終齢幼虫と成虫が混在して多数見られました  2014.06.06

 
   
 
2013.06.05    ▲鳴き声は別に録音したものを映像にかぶせています  2012.07.16 
 

 
   
飼育された方の記録では,卵が孵化するまでに2年もかかるようです。

夏以降はめっきり目にする個体が少なくなりますが,10月頃までは成虫を見ることができます。 夏以降に幼生を見ることはないので,夏までにすべて成虫になると思われます。

6月に入ると終齢幼虫と成虫になりますので,かなり速いスピードで成長します。
 
2012.05.19   2013.05.16
 
2013.05.28   2012.05.28 
 

 
   
2011.07.01 
 
2012.08.24