■種に昇格した  タイワンシオヤトンボ   Orthetrum internum      【トンボ科】
長い間,シオヤトンボ Orthetrum japonicum japonicum の大陸亜種ssp. internum として扱われてきましたが,日本のトンボ(2012:文一総合出版)により種に昇格しました。 形態的な差とDNA解析によって,かなり古い時代に分離したと考えられています。

5月に入ってから多くの個体を見ることができます。 羽化後は発生地を一時的に離れることを考えれば,羽化はその1か月前には始まっているのでしょう。 
昔,和板林道の奥に湿地があり,おびただしい数の本種が発生していましたが,今は埋め立てられて姿を消しました。 今でも確認できた発生地のほとんどは休耕田です

シオカラトンボに似ていますが,ふたまわりほど小さい印象を受けます。 ♀は麦わら模様をしています。 
外国では朝鮮半島・中国・台湾・東南アジアに生息しています。
▲産卵する♀と警護飛翔する♂   2013.05.02

  
▲ややテネラルっぽい♂  2013.05.02    ▲成熟し発生地に産卵に訪れた♀   2013.05.02
 
 
   
対馬での生息地の多くは廃田跡の良好な湿地です。 ただ,このような場所にはイノシシが好んでやって来る場合があり,タイワンシオヤトンボにとっても大きな脅威になっています。
 
▲この時期は羽化の最盛期だと思われます   2013.03.30    2013.06.08
 
 
   
発生の初めは3月下旬〜4月上旬にかけてだと思われます。 
羽化後はすぐに発生地を離れ,成熟後に戻ってきます。 ♂縄張りを形成し,戻ってきた♀と交尾したり警護飛翔をしたりと忙しく活動します。
 
▲連結交尾のまま休息するペア  3013.05.02 
 
 
   
 
▲4月下旬〜5月上旬に発生地に戻ってきます  2012.04.29   ▲産卵 警護飛翔   2013.05.02
 
 ▲休止しながら縄張りを張る♂  2012.05.03   ▲産卵に訪れた♀  2013.05.02 
 

 
   
 
 2012.05.03    2012.05.28