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Hynobius tagoi
タゴサンショウウオ
速報!】本種は、タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923 として学名復活で記載されました。(2023年8月)
対馬のサンショウウオについて衝撃的な論文が出ました。何と対馬にカスミサンショウウオに近縁のサンショウウオがいるというのです。論文によると対馬でツシマサンショウウオに種分化した後に,カスミサンショウウオが再び侵入して近縁の別種に変化してきたというのです。 
今まで止水域でサンショウウオを見たことはありませんし,卵塊も見ていません。ということは,対馬のカスミサンショウウオに近縁の対馬個体群ははツシマサンショウウオのように流水域に生息し,産卵も石の下に産み付けるという生態を獲得したことになります。 
これはやっかいです。成体の形態あるいは卵塊の違いなどによって区別できればいいのですが,DNAレベルということであればお手上げです。(2019年3月)


タゴサンショウウオを環境省はどのように規制しているか (2024/2/27 環境省希少種保全推進室回答)
タゴサンショウウオは令和5年8月に カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus の一部が新種として報告されたものと認識 している。

カスミサンショウウオは令和4年1月に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(以下、種の保存法)」に基づく特定第二種国内希少野生動植物種に指定されている。
種の保存法の国内希少野生動植物種については、
指定当時に定義された種が規制対象となることから、カスミサンショウウオの指定後に新種として報告されたタゴサンショウウオについても、引き続きカスミサンショウウオとして規制対象となる

また、最新の環境省レッドリスト2020は、令和2年3月に公表されており、タゴサンショウウオは掲載されていない。
令和3年12月,環境省は国内に生息する23種の小型サンショウウオについて特定第二種国内希少動植物種に指定しました。
このことによって,インターネットオークション・店頭での個体等の販売・購入,個人間での個体等の販売・購入,店頭・商業目的のイベントにおける個体等の無償配布が規制の対象となります。

カスミサンショウウオもこの中に含まれますので注意が必要ですが,ツシマサンショウウオが指定外となったことは意外でした。(2019年3月)

※タゴサンショウウオの一日も早い特定第二種国内希少動植物種の指定が望まれます。(2023年8月)
 ■生態画像
▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923   20.02.17 対馬市中・北部
▲カスミサンショウウオに近縁の対馬個体群 Hynobius sp.   20.02.17 対馬市中・北部 ▲カスミサンショウウオに近縁の対馬個体群 Hynobius sp.   20.02.17 対馬市中・北部
▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923   20.02.17 対馬市中・北部 ▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923   20.02.17 対馬市中・北部

▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923   20.02.17 対馬市中・北部
▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923  20.02.17 対馬市中・北部


▲タゴサンショウウオの卵  20.02.17 対馬市中・北部 ▲タゴサンショウウオの卵  20.02.17 対馬市中・北部
▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923  20.02.17 対馬市中・北部 ▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923  20.02.17 対馬市中・北部
▲タゴサンショウウオの生息環境   20.02.17 対馬市中・北部
▲タゴサンショウウオの生息環境   20.02.17 対馬市中・北部 ▲タゴサンショウウオの生息環境   20.02.17 対馬市中・北部

 ■生態動画
▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923   2020..03.01 対馬市豊玉町
 

▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923   2020..02.20 対馬市峰町 
 

 ▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923   2020..02.20 対馬市峰町 
 


 


 ■資料画像・映像 
 
▲タゴサンショウウオの生息環境  2023.03.09 対馬市上県町 
 
 ▲タゴサンショウウオの卵  2023.03.09 対馬市上県町
 
 ▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923  上の卵を守っていた個体   2023.03.09 対馬市上県町
 
 
▲タゴサンショウウオの卵   2023.03.09 対馬市上県町 
 
▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923  上の卵を守っていた個体   2023.03.09 対馬市上県町 
 

 この美津島町の生息地が現在まで判明している南限であると思われます。(2023年10月)
 
▲タゴサンショウウオの生息環境   2023.02.28 対馬市美津島町 
 
▲タゴサンショウウオの卵    2023.02.28 対馬市美津島町 
 
▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923 上の卵を守っていた個体   2023.03.09 対馬市上県町 
 

 
 
 ▲タゴサンショウウオ Hynobius tagoi Dunn, 1923   2023.02.16 対馬市豊玉町