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 ■分布を広げる ツシママダラテントウ Afissa chinensis  【テントウムシ科】
中国大陸に生息する「シナマダラテントウの亜種」とされています。 ところが,和名はツシママダラテントウが使用されることが多いようです。
 
ツシママダラテントウはもともと対馬だけに生息していましたが,近年壱岐や九州本土〜本州へと広がっていきました。 恐らく人為的な移入によるものだと思われます。

保育社図鑑では寄主植物はウリ科と記載されていますが,成虫が見つかるのはヘクソカヅラ(アカネ科)です。
 ▲ヘクソカヅラに付くツシママダラテントウ Afissa chinensis (Weise, 1912)  2009.08.17 対馬市厳原町
 
 ▲体表が毛で覆われているため光を反射します  2009.08.17 対馬市厳原町   ▲ツシママダラテントウ 2009.08.17 対馬市厳原町
 
▲ツシママダラテントウ Afissa chinensis (Weise, 1912)  2018.05.25 対馬市厳原町
     
▲ツシママダラテントウ 2018.05.25 対馬市厳原町 ▲ツシママダラテントウ 2018.05.25 対馬市厳原町
▲ツシママダラテントウ Afissa chinensis (Weise, 1912) 2018.07.01 対馬市厳原町
▲ツシママダラテントウ 2018.07.01 対馬市厳原町 ▲ツシママダラテントウ 2018.07.01 対馬市厳原町


▲ツシママダラテントウ Afissa chinensis (Weise, 1912) 2018.07.01 対馬市厳原町


▲ツシママダラテントウ 2019.06.12 対馬市厳原町産 ▲ツシママダラテントウ 2018.06.08 対馬市厳原町産






 ■資料画像

ツシママダラテントウについて,ちょっとだけネット上での情報収集してみました。

Wikipedia
ツシママダラテントウ Epilachna chinensis tsushimana
シナマダラテントウの亜種とされ、日本では対馬でのみ見られる。アカネ科植物の葉を食べる。
 

「日本の重要な昆虫類」(環境庁,1982)の和名の整理2
シナマダラテントウ→亜種ツシママダラテントウ Epilachna chinensis tsushimana
日本では長崎県対馬だけに分布し特産亜種として区別されている。亜種和名としてはツシママダラであるが、原名亜種は中国に分布することから、種全体の和名としてはシナマダラテントウが適切である。


海と山のステッピングストーン
短い登山の途中に,ようやくツシママダラテントウがネット に入った.大陸に産し,日本では対馬だけにしかいない種類である.ウリ科につくというから,昨日から畑ばかりをさがしていたが,どうやら林にすむものらし い(注:片倉晴雄(1994)によれば,ウリ科ではなく,ヘクソカズラにつくとのこと).実は,このマダラテントウの生きた姿に接するのは今回が初めてで はなく,1997年初夏に中国陜西省で出会っている.対馬のものは分類上,中国のものの亜種として扱われている。 


今坂正一とE-アシスト 壱岐の調査 その1 海岸編
駐車スペースの山側の林縁を叩いていましたら、食痕のあるツルを発見し、注意深く探すと、ツシママダラテントウ Epilachna chinensis tsushimana (Nakane et M. Araki)が見られました。大陸と、国内では対馬と壱岐の分布が知られています。壱岐では全島に広く見られるようです。


   
▲ツシママダラテントウ 2019.06.12 対馬市厳原町 ▲ツシママダラテントウ 2019.06.12 対馬市厳原町
▲ツシママダラテントウ 2017.06.28 対馬市厳原町 ▲ツシママダラテントウ 2017.06.28 対馬市厳原町
▲ツシママダラテントウ 2009.08.17 対馬市厳原町 ▲アブラムシを狙うツシママダラテントウ  2009.08.17 対馬市厳原町