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 ■肩口の赤紋が鮮やか カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis 【ハムシ科】
クビボソハムシの仲間です。 

日本にこの属は10種ほど生息していますが,このカタモンクビナガハムシとクロバネクビボソハムシとは対馬だけに生息する大陸系の昆虫です。
上翅肩口部が鮮やかな朱色をしています。 寄主植物はシオデを確認しています。
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) シオデの葉を食べる  2016.05.26 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2017.07.07 対馬市厳原町


▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2017.07.07 対馬市厳原町


▲カタモンクビナガハムシ 2016.05.26 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシ 2016.05.26 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 交尾姿勢  2016.05.26 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの交尾 2016.05.26 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの交尾行動 2017.07.20 厳原町

 
成虫がいた茎を丹念に見ていくと卵が見つかりました。
産卵後の経過日数は不明です。 卵期は今までの観察から5日未満ということを確認しています。 色はご覧のとおり,長さは2mm弱といったところでしょうか。
若葉のほぼ中央、主脈に沿って産み付けられていました。
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859)  シオデに産み付けられた卵 2016.06.11 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの卵 2016.06.11 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの卵 2016.06.11 対馬市厳原町

 幼虫
▲カタモンクビナガハムシ 孵化直後の初齢幼虫幼虫 2016.06.11 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシ 体長3mmほど。 2016.05.26 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ 中齢幼虫 2017.06.03 厳原町 ▲カタモンクビナガハムシ 中齢幼虫 2017.06.03 厳原町
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2016.06.11 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 終齢幼虫 2016.06.01 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの終齢幼虫 2016.06.01 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの終齢幼虫 2016.06.01 対馬市厳原町


▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2016.06.01 対馬市厳原町


 
クビナガハムシの仲間は土の中で蛹化するということです。 そこで,確認のためカタモンクビナガハムシの終齢幼虫を2頭採集してきました。(6/11)
容器に土を敷き詰め,シオデの葉を与えてみたのですが全く食べることなくその日のうちに土の中に潜りました。

2日後,様子を見るため慎重に土をの中を探してみました。 地表から1cm程の浅いところで蛹化のため造ったと思われる土繭が見つかりました。 土繭はクモの卵嚢のような感じの質感がしました。 恐らく幼虫が口から吐き出した糸のようなもので造られたのでしょう。
中の様子を調べるため1つの土繭を破ってみました。 そこには前蛹の状態の幼虫がいました。

土繭の形は卵形で,長い方は8mmでした。
▲カタモンクビナガハムシの繭玉 2016.06.13 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシ 繭玉の中の前蛹 2016.06.13 対馬市厳原町

土繭を造って蛹化体勢に入った2頭の内,土繭を破った方が気になっていましたが,無事蛹を確認しました。(6/16)
体長6mm。

この後、蛹の色彩は暗く落ち着いてきたものの大きくは変化しませんでした。 この個体は無事羽化しました。(6/25) 蛹期9日。
▲カタモンクビナガハムシの蛹 2016.06.16 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの蛹 2016.06.16 対馬市厳原町

 成虫(標本)
 
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2016.07.02 対馬市厳原町産    ▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2022.06.17 対馬市厳原町産 






 ■資料画像 
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) シオデの葉裏の終齢幼虫 この後,土中に潜る 2017.06.08 厳原町
▲カタモンクビナガハムシ 2017.07.07 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシ 2017.07.07 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ 2017.07.07 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシ 2017.07.07 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2017.07.07 厳原町
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) シオデにつけられた食痕 2017.07.20 厳原町
▲カタモンクビナガハムシの発生地 2018.06.17 対馬市美津島町 ▲カタモンクビナガハムシ 円内に成虫がいた 2018.06.17 対馬市美津島町
▲カタモンクビナガハムシの卵 2021.05.27 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの卵 2021.05.23 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの卵 2021.05.22 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの卵 2021.05.22 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの若齢幼虫 2021.05.17 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの中齢幼虫 2021.05.17 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの中齢幼虫 2021.05.17 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの中齢幼虫 2021.05.17 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの中齢幼虫 2021.05.18 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの中齢幼虫 2021.05.18 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 中齢幼虫 2021.05.19 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 若齢幼虫2021.06.04 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの若齢幼虫 2021.06.04 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの中齢幼虫 2021.06.04 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2021.05.31 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2021.06.29 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2021.06.29 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2021.06.29 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2021.06.29 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ 初見日 2019.05.01 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシ 終見日 2019.09.24 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシ 2019.06.06 対馬市美津島町 ▲カタモンクビナガハムシ 2019.06.06 対馬市美津島町
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) シオデの葉上にいた 2018.06.24 対馬市美津島町
▲カタモンクビナガハムシ 2018.06.24 対馬市美津島町 ▲カタモンクビナガハムシ 2018.06.24 対馬市美津島町

▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2023.07.05 対馬市厳原町 
▲カタモンクビナガハムシ Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2023.07.05 対馬市厳原町 
▲カタモンクビナガハムシ 2023.06.12 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシ 2023.06.12 対馬市厳原町 
 
▲カタモンクビナガハムシ 2023.06.12 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシ 2023.06.12 対馬市厳原町 
 
   
▲カタモンクビナガハムシの卵 Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2023.05.31 対馬市厳原町 
 
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2023.05.26 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2023.05.26 対馬市厳原町
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2023.05.26 対馬市厳原町 ▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2023.05.17 対馬市厳原町

 
▲カタモンクビナガハムシの卵 2023.05.11 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシの卵 2023.05.11 対馬市厳原町 
 
   
▲カタモンクビナガハムシの交尾 Lilioceris scapularis (Baly, 1859) 2022.06.27 対馬市厳原町 
 
   
 
▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.20 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.20 対馬市厳原町 
 
▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.20 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.25 対馬市厳原町 
 
   
 
▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.17 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.17 対馬市厳原町 
 
▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.17 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.17 対馬市厳原町 
 
▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.18 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.18 対馬市厳原町 
 
▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.18 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.18 対馬市厳原町 
 
 ▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.18 対馬市厳原町   ▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.18 対馬市厳原町 
   
▲カタモンクビナガハムシ 2022.06.18 対馬市厳原町     
 
   
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2022.05.23 対馬市厳原町 
 
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2022.05.23 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2022.05.23 対馬市厳原町 
 
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2022.05.24 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2022.05.24 対馬市厳原町 
 
   
 
▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2022.05.18 対馬市厳原町    ▲カタモンクビナガハムシの幼虫 2022.05.18 対馬市厳原町