2004年 対馬のむしムシ採集・観察記 | ||||||||||||||
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●うろこ雲 | 今日はすっきりした秋晴れとはいかないまでも,天空をうろこ雲が覆っている。 冷え込みで外気温は10度を切っている。 何とか,チョウセンケナガニイニイの生態写真をモノにしたいし,できれば採集できたら最高なのだが…。 つれ合い様と2人で仲良く出発。 (なぜ,あえて様なのかは後で・・・?) ポイントに着くと,早速鳴き声が聞こえてくる。 車から降りたところで,モンキチョウが産卵していた。 シロツメクサに産み付けられたモンキチョウの卵 Colias erate poliographus (Motschulsky, 1860) で,ケナガはというと,声の感じからして2頭ほどだろう。 北東の風もやや強い。 「朝の早いときは,♀は下の方に止まっているかもしれんよ…。」 ・ ・ ・ |
●発見! | メガネまで取り出して枝先まで丹念に探すが,・・・いない!? 気持ちが次第に萎えてくる…。 と,その時, 『いたぁ〜よぉ〜〜。 こっちよぉ〜〜。 止まってるよぉ〜〜。』 わおっ! さすが,我がつれ合い様。 静かに近づくと,確かにケナガが地上1m程の高さの所に見えた。 いつものコンマ何秒の心の葛藤(採るか?,撮るか?) まずは遠くから…。チョウセンケナガニイニイ♀ チョウセンケナガニイニイ♀ Suisha coreana matsumura 次第に近づいて…。 『網持ってきたよぉ。』 「いいや,いらん!手で採る!」 数秒後,後悔の念が全身を覆い,つれ合いの冷たい視線がうちひしがれた心に追い打ちをかけていた。 |
●ついにゲット! | 何とか生態写真は撮れた。姿は見られそうもないので帰ろうとするが, 『・・あと5分,もうチョット。』 う〜ん,自分につれ合いの根気強さの半分でもあったなら・・・。 その思いは,ついに♀ゲットという結果に結びついたのである。 (ますます頭が上がらなくなるぞ,これは…。) 帰ってから,室内で細部までじっくり観察。 体表は毛に覆われている 頭胸部を正面から…。 新鮮なものは胸部も毛が脱落していない。 頭部のアップ 3個の単眼が見える さあ,明日は南の方を攻めてみるとしよう! とにもかくにも,今日はつれ合いのおかげというか,独壇場だったのでありマスです。 (明日へつづく・・・かも…。) ※翌24日,内山で鳴き声だけを確認した。撮影・採集共に不発であった。 |