2004年 対馬のむしムシ採集・観察記

採集・観察日(天気)
2004.8.29(曇り)
  
採集・観察地
 A:上県町樫滝
 B: 
 C:
久々の観察記である。
言い訳すれば、いかに今年の夏が猛暑であったかの証拠かも…。

●う〜ん…。 6月以来滞っていた採集・観察記である。何とも…。

野外に出ていなかったかというとそうではなくて、全くと言っていいほど記録に残すようなことが得られなかったのである。

とにかく今年の夏は・・・暑かった!

島全体が干からびた状態が長く続き、チョウもほとんど見られない。

タイワンモンシロチョウは相変わらず今年目撃0が続いている…。

ウジャウジャいたウラナミジャノメでさえ、今年は10頭見ただろうか…。

5年ぶりの対馬は何かがおかしい!



●自宅のクロツ ということで、

今はどこへ行ってもダメ状態が続いているので、足元を見てみようと思い立った。

自宅の庭に、気をつけてみなければ分からないくらいのタイトゴメがあり、クロツバメシジミの姿が見られたからである。


この程度のものが10カ所ほど点在している…。

まずは丹念に見てみると、

おおっ…。

早速食草に埋まるように老齢幼虫が見つかった。


おそらく終齢幼虫 

幼虫は甘い蜜を出すので、アリが集まっている。

共生関係にあるのかもしれない。

他には?


なんというアリだろうか?

ここにも…。



この程度の食草の量で、よくぞここまで成長してくれたと思うような状態である。

生き物のたくましさを感じる…。


●蛹と成虫 食草では、蛹を見つけることはできなかった。

近くに必ず蛹が見つかるはずなのだが…。

ちょうどそこへ覗きに来た連れあいが、

「これ何?」

おおっ!


無造作で無防備な蛹

大丈夫かい、おい…。

さらにチョット離れたところに、


こっちはまともな所で蛹化している

が、羽化間近で変色しているにしてはおかしい。

病気なのか、何かに寄生されたのか・・・どうなんだろう?

最後に、近くを飛んでいた成虫を撮影…。




対馬産の特徴がよく出ている…。