2004年 対馬のむしムシ採集・観察記 | ||||||||||||||
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●梅雨入り | 九州北部は梅雨入りだそうである。 うーん…。例年より1週間ほど早いと思うが,2ヶ月近くのシトシトはチョット憂鬱な気分である。 さすがに気象庁を裏切らないように朝から雨である…。 今年はミスジチョウの生態写真を何とかものにしたいのだが,仕方がないので午前中は買い出しへ…。 帰宅した頃には雨もやみ,薄日も射し始めた。午後の採集・観察は厳しいのだが,このチャンスは生かさなければならない…。 天気も何とか回復 |
●ミスジポイント | 目指すポイントは先週anbowさんから聞いている。 ミスジチョウは山地性のチョウで,対馬では渓流沿いの各種カエデ類の見られるところで発生してる…。 従って,このような環境は豊玉以南ではあまりなく,分布も対馬北部が密度的に高くなっている。 ポイント到着! ポイントの橋から 左右にイロハモミジ 一足先に到着のanbowさん…。 調子がよければ,川沿いを飛んできた奴がこの橋を越えていくらしい…。 「少し見たちゃばってんね…。」とanbowさん…。 しばらく一緒に橋の上に立っていたが,2頭ほど遠くに目撃したのみでなかなかやって来ない。 午後3時近くの時間帯は,やはり厳しいのかも…。 第2に目的であるウラボシの写真撮りへGO! |
●神奈川くん | ウラボシポイントの入口に軽のレンタカーが止まっている…。 先ほどanbowさんが会ったという神奈川から採集にきた若者だろう…。 車を降りたとたん,ウラボシの新鮮な雄がお出迎え…。カメラを構えたがなかなか止まってくれない。 いつの間にか,神奈川くんがそばで見ている…。 うーん…。この人,きっと忙しい仕事の中で貴重な休みを,しかも高い旅費を払って来たんだろうなあ…。とか,ついつい考えてしまう。 「あっ,採られていいですよ。」 神奈川くん,にっこり笑って, 「ごちそうさまです…。」 神奈川くんの前途にチョウ多からんことを・・・・・・。 ここの環境は,ウラボシにはgoodである。かつての大星林道を思い出す。 新鮮な♂ 写真を撮ろうとすると,網を持ったつれ合いが, 「ねえまだ?採っていーい?」 そう言えば,ここ十年ほど採集してなかったかもと,お願いすることにした…。 結局,つれ合いが2頭採集…。標本ラベルには正確に「採集:つれ合い」と書かなければならない…。 上とは別の個体♂ 道端のクヌギのシイタケ原木で, ハラアカコブカミキリ 小さい方が♂ このポイントでは,ミスジチョウ2頭を見ることができた。 |
●帰路 | ミスジポイントへ戻るが,anbowさんも未採集…。 時間も時間なので,この辺で打ち上げと車に乗り込んだ瞬間,ミスジ出現! 地面低く,今にも止まりそうな感じで飛んでいる…。 「anbowさん,すまん。写真撮らせて・・・・。」 しかし,無情にも橋を渡って姿を消してしまった。 anbowさんには申し訳けないことをした・・・ごめんなさい。 ルリタテハ 越冬個体にしては新鮮 帰路の途中,感じの良さそうな場所があり,今年初めてのミスジチョウを1♂ゲット! アザミで吸蜜するモンキアゲハ 結局,今日のミスジチョウの写真撮りはおあずけ…。 明日晴れたら,再度チャレンジしてみようと思う。 |
●おまけ | 玄関口にいた毛虫ちゃん つい今さっき届いたばかりのanbowさん撮影のミスジチョウ…。 対馬産ミスジチョウの貴重な生態写真 撮りたいなあ…。anbowさん,ありがとう! |
■記録 | ■チョウの採集・目撃記録■ 《採集》 ・ツシマウラボシシジミ 2♂ ・ミスジチョウ 1♂ 《目撃》 ・テングチョウ 少数(新鮮) ・クロアゲハ ・カラスアゲハ ・モンキアゲハ ・アオスジアゲハ いずれも数頭 ・アカタテハ 少数 ・ルリタテハ 少数(越冬個体) ・キチョウ 少数 |