2004年 対馬のむしムシ採集・観察記

採集・観察日(天気)
2004.05.22(晴)
  
採集・観察地
 A:厳原町豆酘崎
 B:厳原町日掛 
 C:厳原町上見坂
ひさしぶりの週末の晴天…。豆酘崎は5年前と変わらないのだろうか?

●いざ豆酘へ
最高の天気になった…。

この時期,特別に豆酘方面が面白いということではないが,帰島後まだ厳原より南に行ってないので,楽しみである…。

豆酘崎のタイワンモンシロは端境期だろう。
ゴマダラチョウは見られるかもしれない。

普通に行けば40分程度の距離である。


●内山峠 20分ほどで,内山峠に到着。

ここはアカハラダカという鳥の渡りの日本屈指の観察地として有名である…。


 木造の立派な観察施設が作られている。


 フィリピンから朝鮮半島まで渡るらしい。対馬は中継地…。


 内山集落を望む。水田には水は張られている…。


 南の方角に見える竜良山の勇姿…。
 キンオニクワガタの産地として知られている。


●美女塚 内山−瀬を抜け,豆酘の集落に入るが,その手前に「美女塚」がある。


 すっかりきれいに整備されていた…。道を挟んで公園もある。
 いわれは別の機会に…。(悲話があるのです)

何やら観光案内みたいになってきた…。

ここでは,ゴマダラチョウを目撃することができた。


●5年ぶりの豆酘崎 豆酘崎は蝶の愛好家にとっては迷蝶の産地として有名である。事実,南からの迷蝶のほとんどの種類がここ豆酘で記録されている。

5年ぶりの豆酘崎は,何の変わりもなく安心することができた。


 対馬最南端 豆酘崎(東側から) 灯台が見える…。
 

 対馬最南端 豆酘崎(西側から)

チョウは各種アゲハ類,テングチョウ,ゴマダラチョウなどが見られたが,タイワンモンシロはやはり端境期で見られなかった。


 ゴマダラチョウ春型♀ 白化がすごい…。
 トレミングアップしてあとで生態写真館に載せます…。


 テングチョウ


 フクラスズメ(蛾)の幼虫 カラムシを食べる…。


●美女塚山荘 豆酘崎の周回道路をゆっくりまわり,豆酘の集落へ戻る。


 豆酘 近くに竜良山が見える…。

小腹がすいたので,対馬を離れているときにできたという「美女塚茶屋」にお邪魔することにする。


 美女塚山荘

半分趣味で建てられたという山荘…。
対馬にはかつてないような素晴らしい山荘である。

メニューも豊富。ソバと寿司のセットをいただく。

30名程度は宿泊できるそうだから,観光客には対馬を肌で感じるにはとても良い施設です。


 豆酘の赤米(神米)が展示されていた…。

コミスジとクロヒカゲの写真を撮る…。


●日掛へ 厳原の戻り,午後から真面目に対馬高校の講演会に参加。

ベネッセの講師が,高校生に檄を飛ばしていた。いつになっても高校生は受験を控え大変である。

その後の会合は失礼し,日も高いので好きな場所の一つである厳原町日掛へ出かける。

たいした収穫もなく,ミスジもいない。


 対馬の春のトンボ ダビドサナエ♀


●上見坂公園 最後に佐須から上見坂公園へ…。

ヤマボウシを見て,帰路に着いた。

今日は特別収穫はなかったが,豆酘にも行けたし何より久しぶりの野外は心身のリフレッシュになった。

やっぱり,対馬の自然は素晴らしい…。


 ヤマボウシ


■記録 ■チョウの採集・目撃記録■

 厳原町豆酘(豆酘崎)
 《採集》
 ・ゴマダラチョウ 1♀
 《目撃》
 ・イシガケチョウ 数頭
 ・アサギマダラ  2頭(初見)
 ・テングチョウ 数頭
 ・モンキチョウ 数頭
 ・モンキアゲハ 数頭
 ・カラスアゲハ 数頭(破損)
 ・アカタテハ 1頭

 厳原町日掛
 《採集》
 ・なし
 《目撃》
 ・クロアゲハ 数頭
 ・カラスアゲハ 数頭
 ・モンキアゲハ 数頭
 ・ミカドアゲハ 1頭(初見)
 ・モンシロチョウ 数頭
 ・コミスジ 数頭