2004年 対馬のむしムシ採集・観察記

採集・観察日(天気)
2004.4.25(晴)
  
採集・観察地
 上県町伊奈−太田隈山南麓
     −長下
 
初ルートは,やっぱりどきどきするものです…。

●未知のルート






















































 
●初カミキリゲット


















































































































●だいじょうぶ?











こういう趣味を持っているので,車が通る対馬の道路は90%程度は走破していると思っている。

何事もそうだが,90%を超えたあたりから難しくなるんだなあ…。


今日はも午後から時間ができたので,つい先日anbowさんから教えたいただいた未知のルートを見に行くことにする。

伊奈の集落に入るところから,川沿いに右に伸びている林道である。

anbowさんの話では,モミジもそこそこ見られ,ミスジチョウの可能性もあるとのこと…。

いざ,出発…。

伊奈入口から2分ほどの人家がとぎれるあたりに,ハマダイコンが咲いている。


 道端のハマダイコン

植物は全くのど素人 よって専門家のhidebowさんに教えていただいた…。


 吸蜜するカラスアゲハ♂


ミヤマカラス2♂ゲット…。

目的のツマキチョウの姿は見えない。




しばらく車を走らせる…。

白い花発見。(何ともおおざっぱな表現です)
※コバノガマズミと判明(hidebowさんより)
  4/26訂正しました…。hidebouwさんごめんなさい。


カミキリでも来ていないかと,確かめてみる。

まずはルッキング…。

いたいた!


 シロトラカミキリというそうです。

図鑑の個体より,かなり赤っぽい感じである。変異の幅が大きいそうなので,納得…。

他に小型のトラカミキリが2種見られた。




途中,何カ所がミスジチョウによさそうな雰囲気の所があったが,このルートもスギの植林が進んでいた。

椎茸栽培のほだ木と貧弱だがクヌギの疎林も見つけた。

クワガタにはどうなんだろ…。


 この花に来ていたミヤマカラスとカラスを採集
 ※ミツバウツギと判明(hidebowさんより)
   4/26訂正しました…。hidebouwさんごめんなさい。

やがて,志多留−中山線に出たので,同じルートを引き返すことにする。




最初のハマダイコンの場所で,いくつかチョウを観察することができた。


 アオバセセリ(おそらく対馬で一番早い記録)


 せわしく飛び回るので,20枚近く撮ったがまともなのはこれだけ…。植物と違って動き回る昆虫を撮るのは難しい。


 クロアゲハ♀(初見記録)


藪から蛾のようなものが飛び出してきた。

ネットに入れて確認。

クロコノマチョウの♀であった。

越冬個体なのだが,もうぼろぼろ…。よほど,つらい冬を越してきたのだろう…。

産卵する元気は残っているのだろうか?


 クロコノマチョウ♀


おまけ


 ナナホシテントウ




■チョウの採集・目撃記録■

 《採集》

 ・ミヤマカラスアゲハ 3♂ ハマダイコン・ミツバウツギ吸蜜
 ・カラスアゲハ 1♂ コバノガマズミ吸蜜 

 《目撃》
 ・アオバセセリ 少数 (初見) ハマダイコン吸蜜
 ・クロアゲハ 1♂1♀(初見) ハマダイコン吸蜜
 ・ツマキチョウ 少数♂ ハマダイコン吸蜜
 ・モンキチョウ 1頭
 ・キチョウ 少数(越冬個体)
 ・モンシロチョウ 少数
 ・コミスジ 1頭
 ・アカタテハ 少数(越冬個体) ハマダイコン吸蜜
 ・キタテハ 少数(越冬個体)
 ・テングチョウ 少数(越冬個体)
 ・ツマグロヒョウモン 1♀
 ・ベニシジミ 少数
 ・ヤマトシジミ 少数
 ・クロコノマチョウ 1♀(越冬個体)