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虫つれづれ 2004.10 | |
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index ケナガちゃん |
10.30 今年最後かも…。 チョウセンケナガニイニイ♂ 10.27 対馬のハナアブ ハナアブsp. 10.24 何とか…。 スナアカネ 10.23 うろこ雲 チョウセンケナガニイニイ 10.21 君,何想う…。 カマキリ 10.18 迷蛾 サンカククチバ 10.16 声はすれども…。 チョウセンケナガニイニイ 10.14 トラップ オオスズメバチ 10.13 ついに…。 10.10 蓮池 10.09 珍客・・・かも…。 ツシマカマキリモドキ?? 10.08 アキマド♀がやってきた ヤーヤーヤー! アキマドボタル♀ 10.07 城跡 |
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2004.10.30(土) | ●今年最後かも…。 諦めていた天気だったが,希望の薄日。 今日もまた,チョウセンケナガニイニイ君(♂)に会いに行くことにしよう。 ケナガに関しては,女神様,仏様,つれ合い様を連れて・・・。 ⇒ [ 採集・観察記へ ] |
2004.10.27(水) | ●対馬のハナアブ ハナアブって対馬に何種類ぐらいいるのだろうかとフト思った。 随分古い文献だが,対馬の生物(1976)を見てみたら,29種が記録されていた。 専門で調査されている人もあまりいないようだし,まだ未整理のものも多いようだ。 ハナアブsp. 2004.10.24 対馬市厳原町内山 体の割に眼が大きくて,結構愛くるしい虫なのです。 ハナアブsp.上の個体とは別種。 2004.10.24 対馬市厳原町内山 体中に花粉が付着している…。 野外では,もちろん花に花粉を食べに来ているのもいるが,林の空間でホバリングしているものも多い。 チョット調べてみようと思ったときには,次のサイトが参考になる。 ⇒ ハナアブの世界 [ http://homepage2.nifty.com/syrphidae/ ] ハナアブの幼虫がどんな形をして,どんな生活をしているかが分かったら,きっとみんな驚くだろうなぁ・・・。 |
2004.10.24(日) | ●何とか…。 昨日(24日)は,チョウセンケナガニイニイの下島での様子を見に行ってみた。 9時半頃,内山到着。 3箇所を探索。 かつて一番鳴き声が聞かれた場所も含め,全くの音なし…。 近くで…。 炭焼き窯に火が入っていた 昔は対馬各地で行われていたのだろう…。 若干気温が上がった10時過ぎ。 2箇所でようやく鳴き声を確認した。 しかし,いずれも1・2個体程度で寂しい限り。 時期的には最盛期のはずなんだが,今年は発生の裏年なのかもしれない。 発生地略図(2004.10.24 対馬市厳原町内山) 夜に日下部さんから日掛で鳴き声を確認したという嬉しい情報が入った。 ●迷トンボ 仕方ないので,迷蝶には時期が遅いが豆酘へ。 韓国からの観光客が大型2台のバスで訪れていた。 連れ違う人ごとに「こんにちは」とあいさつしてみたが,「アンニョンハセヨ」と返ってきたのは1人だった。 豆酘崎手前の広場で,チョット変わった感じの小型のアカトンボを採集。 帰ってから,トンボのサイトを運営されているautumngoodさんに同定していただいた。ありがとうございました。 スナアカネ♀ Sympetrum fonscolombii (Selys, 1840) (2004.10.24 対馬市厳原町豆酘崎産) 日本には定着していない,いわゆる迷トンボ。 おそらく中国大陸から飛来したのではないだろうか? ●チョウの記録 アサギマダラ 1♀採集 1頭目撃 キタテハ(秋型) 1頭採集 ※タイワンモンシロチョウ 目撃できず (豆酘崎を含め,目撃した白いチョウは全てモンシロチョウだった) |
2004.10.23(土) | ●うろこ雲 秋の空にうろこ雲…。 チョウセンケナガニイニイは姿を見せてくれるのだろうか? ⇒ [ 採集・観察記へ ] |
2004.10.21(木) | ●君,何想う…。 秋が深まると, あちこちの壁にカマキリがへばりついている。 ただ静かにそこにいるだけ…。 後わずかの命と知っているのか? ・・・何を見ているのか,そして,何想う…。 と,柄にもなく感傷的になるような秋のカマキリなのです。 対馬からは,6種類のカマキリが記録されている。 (対馬の生物:1976) このカマキリさんは,何ていうんだろう? 前翅に特徴的な白斑がある。 |
2004.10.18(月) | ●迷蛾 迷蝶と呼ばれるチョウがいる。 迷いチョウの意味なのだが,偶産蝶とも言われることもある。 定義はチョット難しい(そうな)のだが,まあ簡単言えば,その土地に住み着いていなくて,風なんかに乗ってタマタマやってくるチョウだと思ってもらえばいい。 対馬では,圧倒的に熱帯系のものが多い。 ⇒ [ 迷チョウ ] チョウに迷蝶がいるなら,ガに迷蛾がいてもおかしくない。 今日は,そんな蛾を紹介…。 撮れたてのホヤホヤだが, サンカククチバ Trigonodes hyppasius hyppasius (Cramer, 1779) 2004.10.18 対馬市上県町樫滝産 (対馬新記録かも・・) 図鑑によると,熱帯地方に分布。日本では屋久島以南の島で見られるという。 だぶん,台風などの風によって対馬まで飛んできたのだろう。 こんな小さな蛾のどこに,そのような強靱な力が秘められているのだろうか? |
2004.10.16(土) | ●声はすれども…。 やや雲が出ているものの,今日も秋晴れ・・・。 秋の蝉,チョウセンケナガニイニイの鳴き声を聞きに行ってみようと思う。 日本では対馬だけに見られる大陸系の昆虫である。 ※ ⇒ [ チョウセンケナガニイニイ ] 分布が局地的ということは,なかなか気むずかしい昆虫なのだろう。特に蝉は地中での生活が長いので,土壌の性質を決める周りの環境にかなり影響を受けるものと思われる。 で,今日観察した所はというと, チョウセンケナガニイニイの発生地 小高い所に建っているのは,野鳥観察施設…。何でも,ここは全国的に有名なバードウォッチングポイントだそうだ。 はたして,鳴いているのか・・・・。 ・ ・ 『チィーッ、チィーッ、チィーッ,・・・・・・』 やあ,いたいた! 相変わらず,声はすれども姿は見えずなのだが…。 施設の,写真でいえば右手の周りのほんのチョットの範囲(クヌギの疎林)で鳴き声を聞くことができた。 ●抜け殻 つれ合いと2人で鳴き声のする木の梢を懸命になって探すが,やっぱり見つけられない。 この辺りにいるはずなのだが…。 (ドラえもんのタケコプターがあったら・・・・) などど考えていたら,つれ合いが, 「抜け殻があったぁ〜〜!」 なぬ!? おおっ,でかしたぞ相棒! チョウセンケナガニイニイの抜け殻 この木には,5個体の抜け殻が見つかった…。 羽化位置は地上30p〜150pの範囲で,合計7個体見つかった。 ただし見つけたのは2本(5+2)だけで,他の木には付いていなかった。 複眼以外は泥の付着した抜け殻 かなりしめった土壌を好むのだろうか? 正面から 羽化するとき,まず背中が割れる。 横から なぜ目だけ泥が付着しないかチョット不思議? 体長2pチョット。地中生活なので前脚がたくましい! 生活史などほとんど分かっていない謎の蝉…。 せめて,羽化する様子を写真に納めることができたら・・・と思う。 でも,夜の林は・・・・,^^; |
2004.10.14(木) | ●トラップ 春先から気になっていたことがあった。 それはオオスズメバチ。 自宅の周辺を飛び回り,ことのほか屋根の樋(とい)がお気に入りの様子…。う〜ん,巣を作ろうとしているのかも。 そこで,トラップを仕掛けてみることにした。 では,材料を・・・ 【その1】 お酒(できるだけ高価なもの)+酢+砂糖 ⇒2:1:1 【その2】 焼酎(壱岐の華)+キリンレモン ⇒1:1 ※3カ所に進入口を空ける(一辺16ミリの正方形がベスト) ※できるだけ,丸い凹凸のないペットボトルを使用する。 写真のトラップは,一度入っても出ていくのが多かった。 ※トラップをつくるために無駄遣いしない。 (駆除にかこつけて,焼酎を飲み過ぎない) 【その2】のトラップ 7頭捕獲 【結果】 ・その1は即効性あり。1トラップで10頭近く捕獲可能。 ・その2は遅効性。しかし,効果はその1と同等。 ・経済的なのは【その2】 【考察】 ・春先の女王蜂を1頭捕獲すれば,一つの巣を構成する数のオオスズメバチを捕獲したことになる。 従って,効果的なのは春先に仕掛けること…。 |
2004.10.13(水) | ●ついに…。 今朝の気温は10度を下まわり・・・9度になった。 今秋一番の冷え込みだったが,今日の空は抜けるように青かった。 チョウセンケナガニイニイの初鳴きが伝えられる季節になった。5年ぶりの鳴き声を聞きに出かけようかな…。 ※ ⇒ [ チョウセンケナガニイニイ ] |
2004.10.10(日) | ●蓮池 美津島町玉調に蓮池という湿地がある(らしい)。 杉原さんの野鳥掲示板に蓮池のトンボが載っていたのでチョット気になっていた…。 行ってみると,なるほど対馬には珍しい環境の場所だった。 これだと,止水性のトンボが喜びそうである。 相変わらずボケていて全体写真を撮るのを忘れてしまった。情けないなあ…。 蓮池の一番奥に咲いていた菱??の花 ※コナギ Monochoria vaginalis (藤猫さんご教示による) 2004.10.13 対馬ではめったに見られなくなってしまったカワラケツメイ(マメ科)が池の周辺に生えていた。 カワラケツメイはツマグロキチョウ(シロチョウ科)の食草なんだが,食草の減少で対馬ではほとんど見られなくなってしまった。 幼虫でもいないかと探したが空振り・・・。 カワラケツメイの葉を食べる蛾の幼虫 |
2004.10.09(土) | ●珍客・・・かも…。 誘蛾灯にも蛾の新顔はあまり飛来しなくなってきた。 もちろんこの時期から晩秋にかけて発生するのもいるんだろうけど,種類的にはそんなに多くないのだろう…。 カマキリモドキという虫がいる。 モドキであるから,似て非なるもの…。 カマキリに似ているが,カマキリではない。 カマキリモドキsp. 確かにカマキリのような前脚をもっている。 分類的にはクサカゲロウなどに近いらしい。 真上から 何となく愛嬌のある体形をしている。 調べてみると対馬には, ツシマカマキリモドキCercomantispa shirozui という特産種がいるらしいのだが,写真のものがそれかどうかは分からない。 Cercomantispa shirozui ・・・かも…。 小種名のshirozuiは,たぶん蝶研究の白水隆博士に献名されたのだろう。 |
2004.10.08(金) | ●アキマド♀がやってきた ヤーヤーヤー! 今朝,ksさんがニコニコしながら容器を抱えてきた。 もしかして,…。 「アキマド♀,おったと?」 「いましたよぉ〜!」 (何ちゅうこっちゃ,2日前に行ったのに・・・・) まさしく♀が2頭入っている。 やや小振りなのと立派な体格の2頭である。 ●苔 ティッシュでは可哀相なので,早速外に出てコケを採取し敷いてやることにした…。 う〜〜ん,いい感じになってきた。 自然状態ではないが,こんな感じ・・・。 アキマドボタル♀ 幼虫ではありませんぞ。(ウジ虫みたいだが) 体長を計ってみると,26ミリあった。 翅が見事に退化しているのです…。 飛べない♀はフェロモンを出して♂を引き寄せるといわれている。 でもって,翅はというと, 分かるかなぁ? 矢印の部分が退化してしまった翅 ●いつもの悪い癖 透けて見える眼も♂と比べると,ずいぶんつぶらなようだ。 そこで,チョット失礼して…。 (藤猫さんにまた何か言われそう・・・) 発光器と小さな複眼 ※つれ合いから眼がよく分からないとクレームが付いたので, これでどうだ! 光の強度は♂より強いという。 最後に卵です。 アキマドボタルの卵 直径2ミリ弱 秋に出るホタルというのも珍しいが,日本では対馬だけに見られる大陸系のホタルなので,是非大切にしてほしいものである。 ksさん,素敵なプレゼントありがとう…。 |
2004.10.07(木) | ●城跡 すっかり秋が深まってきた。 夜の気温も低く,飛来する蛾も激減してしまった…。 対馬のクワガタのスペシャリスト日下部さんから教えていただいたY−城跡が気にかかっていた。 何でも山城跡ととして整備された公園に蛾の集まる水銀灯が設置されているという。 車で40分ほどの所だが,今夜行ってみるか! ・・・というわけで,・・・ 実はチョット怖いので連れあいに付き合ってもらうことに(^^;) 写真が移せなかったのは残念だけど…。 話どおりの所だった。日下部さん大満足です! 感謝! しかも今日は,釜山の夜景のおまけ付きでしたぁー。 ●目撃したもの ・蛾数種 風があり少なかった。 ・カメムシ ・アキマドボタル 1♂ ・韓国(釜山)の市街地夜景 最高でした…。 しかし,やっぱり画像がないと何とも説得力がないなあ…。 |