虫つれづれ 2004.12

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   ツシマカブリモドキ
 カブリくん
 12.05  虫じゃないけど  ツミ?
 12.04  ただ今,半休眠中…。
  ツシマカブリモドキ
   


2004.12.05(月) 虫じゃないけど

今日は穏やかな小春日和…。

澄んだ空気の中,山は冬のたたずまいを見せている。

週末の強風で,落葉が・・・。


秋の対馬の山
 初冬の対馬の山はこんな感じ…。



ワシタカ類が運ばれてきた。

たぶん小鳥を深追いして,ガラスに衝突してしまったのだろう。

首が折れていたら万事休すである。

呼吸はあるが,眼球がかなり動いている。助かるのか?

     ・
     ・

眼球が安定し,30分ほどで何とか起きあがるまでに回復した。脳しんとうですんだようだ。よかった。


ツミ
 回復した(・・たぶん)ツミ? 

段ボール箱の暗い中で3時間ほど休ませると,元気に飛び立っていった…。

タカの恩返しは?・・・,もちろん・・・・ですよね。


2004.12.04( ただ今,半休眠中…。

11月に入ると活動する虫もめっきり少なくなり,来年2月までの4か月間は私的には休眠状態になってしまう。

活動とあえて書いたのは虫の数が少なくなったのではなく,様々な姿で寒さに対応しているだけだからなのだが…。



もっとも冬は冬でいろんな楽しみ方もあるのだ。

例えば,ゼフィルスというチョウの仲間の越冬卵を見つけたり,山中の朽ち木に潜むクワガタの幼虫や成虫を掘り出したり・・・・。

しかし,寒いのが極端に苦手なことに加え,無精な性分なので,冬場は冬眠することに決め込んでいる。



季節はずれの雨

そんなこんなで,今日はもう12月。

南海上には台風。そして,一日中そこそこ強い雨が降っている…。気温も高い。

久しぶりに誘蛾灯を点灯してみる。

シャクガ科とヤガ科の蛾が4・5種ほど飛来してくれたが,思わぬ珍客があった。


ツシマカブリモドキ
 ツシマカブリモドキ Damaster fruhstorferi (Roeschke,1900)


ツシマカブリモドキはマイマイカブリの仲間で,対馬特産の昆虫である。

大型でしかも素晴らしい色彩ををしているので人気も高い。


ツシマカブリモドキ
 側面
 
崖などの土中で成虫越冬するので,この時期に見たのは初めてである。暖冬の影響かも…。


ではちょっとアップの画像を…。


ツシマカブリモドキ
 赤銅色の頭胸部


もう一丁。


ツシマカブリモドキ
 雨の中を訪ねて来てくれたので,水滴はご勘弁!


ツシマカブリモドキ
 頭部

なかなかの面構え…。

鋭いあごで,カタツムリをムシャムシャと食べるんだろう。

最後に,上翅側面の金緑色のうつくしいラインを…。


ツシマカブリモドキ
 上翅側面


いやあ,改めてじっくり見ると本当に素晴らしい虫だと思う。

こんな虫がどこでも見られるんだから,対馬はやっぱり凄い島なんだと改めて感じてしまったのでした。